人民は弱し 官吏は強し
会社の人が星新一の本読んでみたいって言ってたので 「何冊か持ってたはずだからもってくるわー」なんて軽く言ったんだけど全くスタンダードでないやつばっかりだった。
星新一といえばショートショートの神様と言われていてSFの短編が有名なのに、SFの短編集を1冊も持ってなかった。
何を持ってたのかというと、
父親の伝記小説。ノンフィクション長編。
歴史短編小説集。
目次
城のなかの人
春風のあげく
正雪と弟子
すずしい夏
はんぱもの維新
児童向けファンタジー長編 。
それと写真ないけど「あれこれ好奇心」 ていうエッセイ集。
見事にショートショート作品を持っていない。
それにしても星新一の文章って本当に読みやすい。
星新一を調べてたらSF作品読みたくなってアンソロジー本を買った。
暴走する正義: 巨匠たちの想像力[管理社会] (ちくま文庫)
- 作者: 日本SF作家クラブ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/02/09
- メディア: 文庫
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まだ届いてないけど楽しみ!
目次
公共伏魔殿(筒井康隆)
処刑(星新一)
戦争はなかった(小松左京)
こどもの国(水木しげる)
闖入者(安部公房)
カンタン刑(式貴士)
錯覚屋繁昌記(半村良)
革命狂詩曲(山野浩一)
市二二二〇年(光瀬龍)
凄いラインナップ
不穏なタイトルが並ぶ。
この『巨匠たちの想像力』シリーズは気になる。
へんな日本美術史
作者画家なので描き手目線の評論がおもしろい。
目次からもう面白い。
「下手くそ」言うてもうてるし。
でもちゃんと読むと、画力だけの話ではなく当時の流行りやその魅力について語られています。
【松姫物語絵巻】が紹介されてるサイトを見つけました。
個人的に最後の籠の絵がすき。「哀しい恋の物語である」って事を踏まえて見てください。物哀しくなりますから。
「アゴの下を取ってから来い」とか、いったい何について書かれているんだと思ってしまう。
でもこれもその特徴的なアゴの描き方には記号的に高貴さを表す意味があって~~とちゃんと説明されています。
まず見出しでがっつり摑まれ、続く本文も楽しくてあっという間に読み終わってしまった。
かといってボリュームが少ないわけではないので充実感があります。
フルカラーの絵も37ページ分載っていました。(数えた)
印刷も割と綺麗でなかなか見ごたえありますが、見たことある絵でも解説付きで見るとまた違った感じで楽しめます。
展覧会にある解説もこれくらい面白いといいのにな。
せっかくだからと思って読んでもたいしたこと書いて無いし、いっそのこと情報だけ箇条書きにしてくれてもいいんやで。とか思ってしまう。
この本にはいろんな絵師が紹介されているのだけど、その中でも河鍋暁斎の紹介のされ方というか見出しがカッコいい
↓↓↓
て!!何者?と思うよね。
気になって特集雑誌を読んだら一瞬でファンになったし。
この「へんな日本美術史」帯に第12回小林秀雄賞受賞、とあって「考えるヒント」(著者 小林秀雄)が積読本になってた事を思い出した。
別冊太陽 河鍋暁斎
この別冊太陽の暁斎本は170ページフルカラーでかなり充実した内容。
その中のデザイナーとしての暁斎のページがお気に入り。
千代紙とかメモ帳とかかわいすぎる。
もっと無いかと思ってネットで探してたらフランスに良いサイトがあった。
ちゃんと保存出来ないようにされてるからスクリーンショット画像です。
右の「>」ボタンで次のページが見れます。プルダウンメニューの数字の横のrとvはrの方に絵があり、vのほうは無地です。46rから先が暁斎の絵っぽいのですよね、ちょいちょいサインが入っています。(左の方)
やばい。楽しいのがいっぱいある。フランス語さっぱりだけどGoogle翻訳してみたらカートっぽいアイコンから細密なプリントが買えるみたい。決済がどうなってるのかはわからない。
全種類入ったメモ帳欲しい〜どっかの会社で権利買い取って出してくれないかな。
と思ったけど、オリジナルでそれっぽい絵を描いて作る方が楽しいし現実的かもな。
絵日記の中にイギリス人の弟子がちょいちょい出てきておもしろい
建築家で、新政府関連の建物の設計や大学で教授として日本人建築家を育成するなどして、明治以後の日本建築界の基礎を築いた人らしい。
そんなの知ると逆におもしろみが増す。
そのコンドルしが暁斎の本を書いてた。最後の方のページに紹介されてたのに気づかなかった、おもしろそう!
粟津潔デザイン図絵・河鍋暁斎絵日記
名言満載なのでちょっとだけ紹介するよ
55年程度⁉︎
成人してからの事かな、何にしても日数換算すると短く感じるな。
この時代から既にテクノロジーが生活に深く食い込んで無しには生活できないレベルになる事を予言してるみたい。
でもそこに疑いの目を投げかけ本当にそれでいいのか問い続けろみたいな、未来見て来はったんですかね。凄い。
瞬間は持った瞬間に瞬間じゃなくなるから持てなくない?でも永遠だしな、混乱してきたな、諸行無常ということでいいのかな。
そんなややこしい事ばっか言ってるからこんな感じになったのでは。
でも共感できてしまうのだな。
家庭円満を願うお岩さんのインパクトで言葉はいりにくいな。
表現というか特に0から何か作ろうとする時、恐怖に近い感情が現れるというのは分かる気がする。
何も思い浮かばないかもしれない不安と一緒に出てくるから判別しづらいけど。
最後にこれ、これ見たら絵師の河鍋暁斎とフランス人画家フェリックス・レガメの似顔絵対決を思い出したよ。
二人でお互いを描こうと、デッサンの東西対決ってことになる。せっせとコンテを持って描きだすレガメ、一方、暁斎は絵筆をとろうとしない。話しながらレガメを観察している。
ほとんどレガメの絵が仕上げにかかるころ、ついと、持った筆で一気に、さらさらさらと描き出したと思うと、レガメの絵が仕上がる前に描き上げてしまった。
カッコ良すぎる。
冒頭、横尾忠則が紹介文を書いてる。
なんかこの繋がる感じ凄いな。たまたま思い出したのに。
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込・粟津潔デザイン図絵
どんな些細な(些細にみえる)事でも納得しないと先に進めない人なんだな、自分でもわかっていてそうしか出来ないというのはなかなか大変だなあと思う。
時間が経ってからでもちゃんと腑に落ちるということは、言われたことがずっとどこかに残ってて流してる訳ではないという事なのだよな。
こうやっていつも文章にしてくれたらわかるのになぁ、と思われていそう。
でも時間差もあるから言った方忘れちゃうな。
なんか粟津潔のデザイン集の端っこに書いてあった言葉を思い出した。
斜に構えてるなー。
この本おもしろいのだよなー、中の雑誌の文や昔の広告なんかも時代が現れてておもしろそうだけどまだ読めてなかったな。
調べたら万博に携わった人だった。
若林さん岡本太郎が好きと書いてあったしこの時代の人と意外に話合うかもしれないな。
根は熱い人に思えるし。
対極と爆発 岡本太郎の宇宙1
対極と爆発 岡本太郎の宇宙 1 全5巻 第1回配本 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 岡本太郎,山下裕二,椹木野衣,平野暁臣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/02/08
- メディア: 文庫
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600ページ!厚い!しかも全5巻。
太陽の塔を作った「芸術は爆発だ」のおじさんくらいの認識しか無かったけど、すごく合理的で思ってた感じと全然ちがった。
芸術ってこんなに言葉で語れるものだったのか!
なんかずっと怒られてるみたいでちょっと辛くなってきた。
(でも大事な事書いてあるからちゃんと読もうね。)
そういえばオードリーの若林が岡本太郎が好きで「座れない?椅子」みたいなのの話書いてはったなって思い出した。
M.C.エッシャー(ちいさな美術館)
この絵ハガキのセットは小さいけど印刷も綺麗だしお得感がある。
プラナリアの絵がおもしろかったけど入ってなかった、残念。
この絵↓
1959年に描かれた絵だとは思えない。
当時の人はどう見たのだろう。
広告デザインとかも描かれててとても可愛い。
公式のホームページで色々見れる
M.C. Escher - The Official Website
観覧終わって物販の店で岡本太郎特設コーナーが!
そうか大阪万博あるからや!
気になるよね。